《湖南省・鳳凰古城》 2010年7月21日

以前から湖南省の鳳凰古城(Feng Huang Gu Cheng)は是非訪ねてみたいと思っていました。しかし、湖南省そのものが比較的に内陸
に位置しており、また、省都の『長沙』からもかなりの距離があることからなかなかその機会がありませんでした。
今回、意を決して出掛けることにしました。


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今回も《吉首》まで直通の列車があったので、その夜行列車を利用して『吉首』へ向かうことにしました。
吉首まで1390km、約18時間の汽車旅です。

硬坐の席は、真ん中に通路を挟んで2席と3席が配置され、各々が向かい合うので、4席と6席のボックスになります。
今回の私の席は、4人ボックスの窓際の席でした。直ぐ隣がオバサン、向かいの窓側が太っちょのオネエサン。そして残りは長沙方面に
帰省するという3人組で、座席は1人分のみが取れている模様。

あこがれていつかは・・・と思っていた《鳳凰》。期待外れでした。
理由は、
 1.商魂が見え隠れしている
 2.168元の門票、実は要らない。(古城域内は自由に無料で歩き回れる、川べりも無料)
 3.168元で入れる施設はつまらない(それ以外、立派な施設はない)
 4.ホテルも一流観光地並みで高い
 5.木造の古風な造りになっているものの、近年整備された模様で原形ではない
 6.矢張り、交通が不便
 等々・・・

結論:再訪はないでしょう

中国国家観光局の日本語
観光パンフレット『湖南』。

湖南省を中心とした概念地図。『長沙(Chang Sha)』は湖南省の省都。その西の
『吉首(Ji Shou)』が鳳凰への玄関鉄道駅。すぐ西は『貴州省』で、南は『広西チ
ワン族自治区』に、接しています。

この地域の拡大図です。
『鳳凰』の南に『懐化』、更に南下すると『靖州』、そして『通道』と面白そうな町々があります。

站次 站名 到达时间 开车时间 运行时间 里程
K9064/K9065 1 深圳西 11:26 11:26 0分 0
K9064/K9065 2 坂田 11:51 11:54 25分 18
K9064/K9065 3 东莞 12:32 12:47 1小时6分 72
K9064/K9065 4 广州 13:52 14:06 2小时26分 162
K9064/K9065 5 韶关东 16:18 16:21 4小时52分 383
K9064/K9065 6 郴州 17:56 18:00 6小时30分 536
K9064/K9065 7 耒阳 19:00 19:02 7小时34分 620
K9064/K9065 8 衡阳 19:45 19:47 8小时19分 683
K9064/K9065 9 株洲 21:10 21:22 9小时44分 817
K9064/K9065 10 长沙 22:02 22:20 10小时36分 869
K9064/K9065 11 宁乡 23:09 23:11 11小时43分 927
K9064/K9065 12 益阳 23:40 23:46 12小时14分 966
K9064/K9065 13 常德 次日00:57 1:01 13小时31分 1067
K9064/K9065 14 临澧 次日01:32 1:35 14小时6分 1115
K9064/K9065 15 张家界 次日03:32 3:44 16小时6分 1265
K9064/K9065 16 吉首 次日05:27 5:39 18小时1分 1390
K9064/K9065 17 怀化 次日07:05 7:18 19小时39分 1493
K9064/K9065 18 铜仁 次日08:30 8:30 21小时4分 1586

ひとつ気懸かりな事がありました。
列車種別が単に《快速》となっています。
冷房設備のある列車は《空調快速》と
表示されているのに《空調》の文字が
ありません。

それでは、旧型の空調なしの車両?

中国の鉄道の車内設備のカテゴリーは一般的に、
   1.軟臥(一等寝台に相当)
   2.硬臥(二等寝台に相当)
   
3.軟坐(一等座席)→通常の列車ではありません
   4.硬坐(二等座席)
   5.無坐(立ち席)
私が今回のこのK9064列車では、4.の硬坐の切符を買いました。

改札を済ませて、プラットホームへ進むと窓が全開状態です。《空調なし》が古い情報であることを期待していたのですが、甘かったようで
天井に扇風機が回っている車両というのは、ほぼ40年振りでしょうか・・・
ホームから写真を撮ったりしていたので、若干遅れて13号車に乗り込みました。どうも満席らしく、立っている乗客も多いなか、指定の席
を見つけましたが先客が居ます。当然ながら空けて貰って着席。

天井に扇風機というのは、ほぼ40年振りの体験です。日本でも昔はそんなものが当たり前だったのです。

そしていよいよ発車です。車窓からこういう景色を眺めることができるのは嬉しいものです。

列車はかなりのスピードで走り続けます。途中で出会った逆方面への列車。当然ながら窓が閉め切られている《空調》の
車両です。

『耒州』が19:00過ぎ。日没後の到着でした。

この頃までには、皆が仲良くなっています。
私は、もっぱら立ち席を含む男3人連れと、更に隣近所の座席の乗客とすっかり懇意になり、愉快に鉄道の旅を続けていました。

隣の座席の太っちょのオネエサン(年齢は25前後かな・・・)
は『耒州』で下車。
(余りにも正面の座席だったので残念ながら写真はありません)

このオネエサンが、下車時にわざわざ紙に書いたものを手渡して
くれました。(いつもながら達筆ですね)
英語はともかく、中国語は、
《祝您旅途愉快!》で、《楽しい旅を!》にあたります。

余り話に加わらなかった彼女がて下車間際にこのようなメモ
をくれたことに少し感動しました。

太っちょのオネエサンが降りたので空席になりました。3人組は2人分の座席を確保できたことになります。
彼らはやっと落ち着いて買って持ち込んだ《おつまみ》状のスナックを食べ始めました。そして私に『食べてみないか』と勧めてくれたの
でした。私的にはビールのおつまみですが、彼らはそれもせずに、ミネラルウォーターの友としていました。3品の内、小魚と牛肉の甘露
煮風のものは見るからに辛そうで遠慮申し上げて鶏の足先をひとつ頂きました。しかし、これも辛味が結構きついもので、二つ目、という
お誘いは丁重にご遠慮申し上げました。

次の『衡阳へは若干の遅れで20:00頃に到着。
ここで私の隣席のオバサンが下車です。このオバサンは
かなりの荷物を持ち込んでいて、3人組の1人がお手伝
いです。
彼が手にしているのは、《天秤棒》。
オバサンはこれで振り分け荷物にしているのです。

次は約2時間で『長沙』です。

結局3人組は全員が座席を確保したことになります。
また、始発時に多くの立ち席の乗客がいましたが、かなり少なくなっていました。

『長沙』へは10分少々の遅れで22:18着。
ここではかなりの乗客が降りました。親しくなった3人組もここで下車しました。

K9064/K9065 深圳西-铜仁 (快速)

まだイントロが続いています。

  そして、深夜になりました。もう立っている人は居ません。各ボックスは定員以下で、私のボックスも元々の乗客は私ひとりになりましたが、
  隣の6人席から1人が移ってきて2人です。このまま夜汽車は走り続けました。気温が下がってきて扇風機もスイッチが切られました。

  そして、定刻の5:27より若干遅れて5:50に『吉首』に到着しました。

日付が変わって2010年7月21日の早朝6時前に湖南省の『吉首(Ji Shou)』に到着。
駅前は各方面へのバスの発着場になっていて『鳳凰』というプラカードを掲げたオバサンの許に
多くの旅行者が集まっていました。私も当然それに加わりと、直ぐ先のバスに案内されました。

バスには既に列車から降りたばかりであろう乗客でほぼ満席でした。
まだ座席が2、3席ありそうなので、車掌に問うと15元というのでそれ
支払ってバスに乗り込みました。(切符は貰えませんでした)

バスは06:15に発車。直ぐに『鳳凰』まで53kmとの道路標識が目に
入ってきました。

最近道路が整備されたようで、『吉首』の町は整然としていました。

『吉首』の町を抜けて曲りくねった田舎道を進むこと1時間余りで『鳳凰』
に到着。(07:25)

ここが『鳳凰』かと思ったらまだ外れのバスターミナルでした。
1元のバスに乗り換えて内部へ・・・

どこで降りたらよいのかが判りませんので、リュックを背負った多くの旅行
者に付いて降りたのは《南華門》でした。(後で撮っていた写真で確認する
と、
《南華門》(古城入口)となっていますから正解でした)

ここが『鳳凰』散策(探索?)のスタートポイント
になっているようで、ホテルの客引きが多く寄っ
きました。

未だ時刻は8時前です。でも探索には荷物を預
けたいので、客引きを無視して直ぐにあった橋を
渡り、そこの集落でホテルを探すことにしました。

橋を渡って左折し50m進んだところのこのホテルにしました。決め手は、
 1.ネットがつながる(つながりそう・・・)
 2.少し交渉して80元(観光地だから高く、100元未満は殆どなさそうだった)

部屋は決まっているというので、当然ながらまだ清掃の出来ていない部屋に荷物を置いて、《鳳凰》の探索に出発です。
これでやっとイントロの終了です。

《鳳凰古城・本編》 2010年7月22日

ホテルの外に面した大きな《門票売ってます》という表示があったのでスタート前に購入しました。(往々にしてこういう買い方のほうが
正式な売り場で買うより安いのです)
訊ねると168元というので買うことにしました。

プラスチック製のクレジットカード大の磁気付きカードでした。
このカードは、2日間有効ということで、さすがに《鳳凰》で、宿泊観光が
一般的だからそうなっているのでしょう。

同時にイラストの案内図も貰いました。

また、このカードで入場できる施設は・・・ということでボールペンでチェックマークを付けてくれました。

いよいよです。景区入口の門票売り場ですが既に購入してあるのでもう用はありません。

これは下に拡大してあります。

《景区価格表》をチェック、でも168元で買ったのが一般的なのか安かったのかがよく判りませんでいた。

これはどうやら郊外の見所
の入場券の価格のようです。

上に掲げた木製の案内図です。既に紹介したイラストの地図と内容はほぼ同じです。
左上に《南華門》があります。

《南華門》の下の川べりから《景区》へ。二胡でお出迎えです。
《鳳凰古城》を探索・散策しますが、テーマ毎に見ていきます。

【町並み】

朱 鎔基(ヂュー・ロンチー、1928年10月1日湖南省長沙市生まれ)
第5代国務院総理(首相)、第14期・第15期中国共産党中央政治局
常務委員などを務めた。←湖南省の輩出した人物だったのですね・・・

花で作った冠を売る民族衣装をまとったオバサン。
右の少女は、売り物の冠が瑞々しく保たれるように
ペットボトルに用意した水を振り掛けていました。

【商店1.干し肉屋】 干し肉は湖南省の名物とのこと

夜、うなされないように・・・

【商店2.酒屋】 竹筒酒が名物とのこと

【商店3.生姜飴屋】 鳳凰には数多くの生姜飴屋がありました

朱鎔基さん揮毫の《鳳凰城》の石銘の裏にある
かなり大きな生姜飴屋さん。

また、町中に幾つもの家族経営の生姜飴屋があり、実演販売をしていました。

【商店4.レストラン(の食材)】 鳳凰の殆どのレストランは食材をし店頭に陳列しています

かなり大きな貝です

これはザリガニ

鮒でもないし、鯉でもないし・・・

大きいのは鯰、小さいのはサンショウウオ(?)

ウナギと一緒の
ニシキゴイ

また、山の中だけに野生のものもありました。

大きなネズミの仲間(?)

定番(?)のヘビ

湖南省は、《臭豆腐》で有名です。
簡単にいえば、腐った豆腐です。鼻をつく異臭(私には)がたまらない魅力だそうです。

(私は未だトライしたことがありません・・・)

【川の情景】 鳳凰の町は川によって支えられています

↑ 上の2枚は《南華門》のあった橋の上からのものです。

手漕ぎの屋形船で水上から鳳凰を楽しむこともできます。

小さな《堰》があり、それを超えるのはスリル満点でしょう。(青い旗でルートが示されています)

川辺は日常生活の場でもあります。

こんな写真も撮れました。

【橋の情景】 鳳凰には短い距離の間に多くの橋が架けられていて鳳凰にアクセントを添えています

『虹橋』と名付けられた《風雨橋》ないしは《花橋》があり、これも鳳凰のシンボルになっています。

川辺は日常生活の場でもあります。

【名所1.熊希齢旧居】 全く知らない人物だし、展示内容も乏しく直ぐに出ました

【名所2.古城博物館】 名折れです、見る価値のあるものなし、女の子の団体の遊び場になっていました

【名所3.崇徳堂】 扁額のコレクションで名高いそうですが、地のものではなく各地からの寄せ集めとのこと

【名所5.鳳凰古城楼】 かろうじて合格点

【名所4.張家祠堂】 何もなし

何もないから演芸のアトラクション(?)

翌朝の情景です。
川面に朝霧(?)、朝靄(?)が立ちこめて幻想的でした。でも、アングルを変えて、と思って移動している間に
消えてしまいました。(この写真が今回の秀逸だと自画自賛です・・・)

【記録】今後の参考に・・・

これで全て終わりではありません。最後に、《鳳凰の市場》が残っています。

《鳳凰の市場》

中国のカボチャです、例外なく
ひょうたん型です。一般に水っ
ぽくておいしくない

食べたことはありませんが、食用のヘチマです。多分、網目は軟らかいのでしょう

日本の<マクワウリ>に近似と思います

豆腐と厚揚げ豆腐です。中国ではどこにでも同じような食材があります。日本人だから当然ですが、知っていると驚かれます。

トウガンです。私は『カモウリ』と呼んでいました。
調べてみました・・・

   冷涼な場所に保存しておくと冬にも食べられ、 さらに春までもつ。
   そこから「冬の瓜」と名づけられた。
   別名 「氈瓜(かもうり)」。

モヤシも一般的食材です

トウガンとカボチャのツーショット

この撮影の殆どは翌朝(7月23日の早朝)でした。
バイクにブタ肉を積んだ肉屋が到着して早速店出し
の準備に取り掛かりました。

どこからか美味しそうな匂いが漂ってきました。
簡易陳列台に調理したての焼ブタを載せて天秤棒で運んできたばかりでした。実に美味しそうな匂い・・・

見ていると結構賑わっています

これが何だか判りますか?
カミソリです。焼ブタの肉片を買おうと
している客が主人に注文をつけてこの
カミソリで残っている毛を剃って貰って
いました。

↓ 焼いてあるから残っている毛も焼
  けてなくなっているのでは・・・
  と思っていると数日後の別の町で
  の食事中にこんな場面にでくわし
  ました。

かわいい女の子が店番をしていました。

この出店もそうです。しばらく後にピンクの縞目のシャツの女の子がカボチャの花を持って到着。黄色いシャツがお姉さん、
そして、ピンクの縞目が妹という見ました。(中国ではカボチャの花も立派な食材です)

朝忙しい売り手のオバサン、合間をみての慌しい食事です。

この地では竹製の背負い籠(しょいご)が大活躍していました。

ももを売りにきたオバサン、値決めの真剣な眼差しが面白い。

ゆでトウモロコシ

馬も運搬手段として健在

1日の稼ぎ(まだ途中・・・)

民族衣装の現地の女の子(苗族だと想像します・・・)

道端では饅頭売りも

ここでは『油条(YouTiao)』も一般的、店先で手作りです。1人作業ですが手際よく作って、揚げていきます。見ているのが楽しい。

歩道にテーブルが出されて早速家族で朝食です。饅頭と油条、
一寸カロリーが心配・・・

【所要経費一覧】

07/20 コンビニ パン 3.0
牛乳 3.0
缶ビール 5.0 2.5 x 2
鉄道 シンセン→吉首 140.0
07/21 バス 吉首→鳳凰 15.0 06:05~07:15
バス 鳳凰地区内 1.0 スグ、10分程度
門票 鳳凰古城 168.0
ビール 4.0
2.0
果物 すもも3ヶ 3.0
別途ビール 5.0
宿泊 80.0
宿泊(付加料) エアコン代 20.0 心外だが仕方がない
合計: 449.0

次の《通道》の方が面白いですよ

http://www.meitian.sakura.ne.jp/sub197.htm