今回の旅程と所要経費を別のページに纏めて掲載しました。(左の文字をクリックして下さい)

また、そのページには中国の全体地図を数枚掲載してあります。

黎平で買った黎平地区の地図に導かれて昨9月21日は『地捫侗寨』へ行ってきました。なかなか素晴らしい所で、満足して
黎平へ帰ってきました。

夜、ホテルで買った黎平の地図の観光地の記事を眺めて(中国語ですから漢字を追っているだけです)いると、『黄崗』という
集落のことが書いてありました。《這里無外来人渉足》(=ここに外から足を踏み入れる人は居ない)で、《寨内鼓楼・花橋保存
完好》(=寨内の鼓楼や花橋の保存状態はいい)というので非常に興味を覚えました。
更に掲載されている写真を見ても素晴らしそうです。

《黄崗侗寨》 2010年9月22日

07:00頃に紙に『双江』と書いた紙切れを
示して切符を買いました。20元でした。
その段階では『双江』の発音(ピンイン)を知
りませんでした。
(後程、耳でサンジャンと知り、何だ、三江
と同じかと思いましたが、後で辞書で調べ
るとShuangJiangでした)

地図を眺めながらデジカメで撮ったバスの時刻表と合せて行き方を検討しました。
黄崗へのバスはありません。『岩洞』を経て『双江』が黄崗に最も近そうです。双江行きは1日9班、07:20、08:30、09:30
とほぼ1時間おきにあります。双江まで66kmだしそれから先も(地図の数字が何処から何処までの距離を示しているのかはっ
きりしませんが)せいぜい20kmもないだろうから4時間も見ておけば十分だろう。現地滞在含めても往復で10時間、最大でも
12時間。荷物をホテルに置いて日帰りしようかとも考えたのですが、もう既に黎平で2泊もしているので泊まる場所を替えよう
と思ってホテルを早い時間にチェックアウトして07:20のバスに乗るべく直ぐ隣のバス站へ行きました。
(ホテルをチェックアウトして荷物を持って向かったのは大正解でした。)

きょうはともかく、同じく黎平の地図に載っていた『黄崗侗寨』へ行きます。

行き先は手書きでした。

この矢印が『黄崗』で
す。矢印を大きくしま
したから容易に判ると
思います。

昨、9月21日に行った『地捫』『高近』は『黎平』から
西南西の方角ですが、きょう行く『黄崗』は南南西に
なります。

【1.『黄崗』への途】

乗車すると殆ど満席。何とか後方に空席を探して落ち着きました。
07:20を過ぎましたが発車しません。
まだどんどん客が乗ってきます。そのうちに荷物置き場にあった荷物
を一旦降ろして屋根の上に揚げて乗客の座れるスペースを確保しだ
しました。その段階では、07:20発予定のバスがもっと早い時間に
満席になり早発してしまい、このバスは次発の08:30のバスかも知
れないと思うようになりました。
そうこうしているうちにバスは超満席状態で08:05に発車しました。
(後になって買った切符をじっくりと見てみると、手書きで、双江行き、
08:00発となっていました)

昨日、地捫・高近を巡って黎平へ夕方帰ってきましたが、その前後か
ら雨が降り出しました。
それ迄は全くの夏でしたが
雨と共に気温が下がり秋になったように思
ったのでした。
夜になると雨足が強くなり、窓から見ていると道路に水が溢れていまし
た。その雨がきょう、
9月22日も小降りながらも残っていました。気温
が急に下がり半袖の夏の服装では肌寒く感じる程で、持っていた薄手
のウインドブレーカーを着て丁度でした。
さて、バスは順調に走り、09:15に『岩洞』を過ぎました。岩洞から無舗装の山道に入って行きましたが、直ぐにそこから
が大変でした。ものの100m位の登った所で、前の車が泥濘に車輪を取られて四苦八苦しています。また、対向車も泥
に車輪が埋まっています。暫く睨み合いが続いていましたが進展がないのか我がバスもバックで元の岩洞の外れまで戻
りました。乗客全員が降ろされてしまいました。(09:25頃)
どうなるのだろうか、運転打ち切りなのだろう
かと心配していると、運転手と車掌(男でした)
が道具を取り出して何やら作業を始めました。
じっと見ているとタイヤに<チェーン>を巻こうと
しています。かなり時間がかかりそうです。

バックで『岩洞』に戻ってきた我がバス。
左は菓子を買った商店。

朝も何も食べていなかったので、目の前のよ
ろずやで《老婆餅》いう云わばスナック菓子を
買って食べました。
同時に、気が付くと、(実際の満月は9月23日
だそうですが・・・)きょうは9月22日で中国では
《中秋節》の日です。従って季節物の月餅も買っ
たのですが、口に合わなくて半分程度で止めま
した。
そうこうしているうちに我がバスもチェーンを巻いて準備完了。泥に車輪を捕られていた他の車も何とか脱出できたようで、
10:15に再出発。

でも、これは悪路の泥濘との戦いの序章でした。最初の泥濘の難所はそれで終わりではなく、同じような酷いぬかるみの
難所が連続して待ち構えていたのでした。結局、あそこでチェーンを巻いたというのは好判断だったと思えました。

途中で目の前で崖が崩壊しました。バスの20m程の前で幅3m、高さ3m位が滑るようにスライドしました。よく《車が崖崩
れに巻き込まれて〇〇人死亡》
といったニュースに接しますが私が目撃した崩落がもっと大きければ同様な惨禍に遭って
いたのでしょう。

10:40にまたトラブルでストップです。スクラップを積んだトラック4台が縦列で走行中に1台がぬかるみの関係で山側の路肩
を踏み外し立往生。15分後にやっと再スタートです。
直ぐに反対方向から来たバスとすれちがいましたがそちらも満員で立っている乗客も見えました。
私のノートの記載です。

 11:25 まだ舗装なし
 11:50 まだなし
 11:55 まだないがあと暫くで双江
       に着くのではないか
 12:10 まだ舗装はないが、泥濘が
       なくなりタイヤチェーンを外す
       この頃、やっと霧雨が上がった
 12:45 双江到着


66kmを実に4時間40分費やしたことに
なります。

《タイヤチェーンを外す》

《もう心配は要りません》

ようやく4時間40分費やして《双江》に着きました。
黎里から1日にバスが9本もあるというのですから
かなりの町だと想像していました。
それに反してみすぼらしい集落でした。そこで泊ま
っても、と考えていたのは大間違いでした。
(だから荷物を背負って来たのに・・・)


早速、《黄崗》への『足』を探しましたが、予期に反
してありません。
バスに関しては、明日にはあるだろうという情報が
多かった。
それも確実ではなさそう。
ミニワゴンを期待していたが全くありそうもない。
最後の頼みの綱はバイタクしかありません。
バイタクらしきものが数台。乗ってやるぞ、というオーラを出しても誰も近寄ってきません。仕方なこちらからアプローチ。
皆さん、私の行き先を聞いて首を振るばかり。
最悪、ここで宿探しか、との諦めモードになってしまいましたが、1台が、『行こう』と。

値を訊くと、
100元交渉の余地もありません。
よし、100元出そう。時間は?1時間?
いや、それ以上かかるよ。

そうこうしていると、仲間(?)が私のリュックをバイクの後ろに縛り付け始めました。
すると別の男が、それじゃ駄目だ、こうしなければ・・・と。

いろいろあって2輪バイクで『黄崗』を目指すことになりました。
午後1:15、黄崗目指してスタート。
午後1:15、黄崗目指してスタート。

バイクの後ろ座席で40歳前後と思えるドライバーにしがみつきました。酒臭い匂いです。どうやら彼は酒に酔った勢い
『黄崗』行きを買って出たのでしょう。

いやはや生きた心地はしませんでした。車高の高い4輪のバスでさえ、トラックでさえ車輪を捕られる泥濘の道を3つ4つ
の山越えなのです。

途中、バイクが泥にハンドルを取られて横転、泥に突っ込み立往生で降ろされる、バウンドして振り落とされそうになるの
を必死に堪える・・・谷側はかなりの険しさ・・・
舗装なんて夢のまた夢。

ここで怪我でもしたら日本でどのように思われるだろうかまで考えました。

(残念ながら写真はありません。とてもそんな余裕はありませんでしたから・・・)

この項はまだまだ続きますが、この先が長くなるので
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