2011年7月15日(金)

《5.祭り》  

前日の7月14日に舞台に横断幕が掲げられていました。

7月13日までの舞台

この黄崗の祭りは、『喊天節』ということを知りました。『喊』とは大声で叫ぶという意味とのこと。
また、稲の成長にとってこの季節は重要な時期で、ここ黄崗では雨の少ない時に当たるので《雨乞い》をするのがこの
祭りの目的のようです。

ピクニックに行った翌日、7月14日になると村はにわかに活気付き、賑やかになってきました。
遠方からの観光客は多くないものの、近隣の村から人々が大勢集まってきているようです。

近隣の村から臨時のバスも到着していました。

これは後で入手した祭りのプログラムです。

このように、祭りのムードがどんどん高まってきました。

確かに、寨内をぶらぶらする人数も確実に増えてきた
ように思えます。

7月15日、当日の朝9時前、通りに行列(パレード)の整列が始まっていました。

民族衣装の男の子は凛々しく、女の子は装飾をいっぱいつけて可愛いですね。

芦笙(芒筒)隊も居ます。

いよいよパレードが始まりました。

この老人たちは《米酒》を持っています。

生け贄用の《豚》も行列に加わっています。

鍬や農具も行列に加わります。

そして、稲も・・・
以前見た越中八尾の《おわら風の盆》と共通点を見出しました。

パレードが広場に到着しました。

火が点火されました。

村の長老も出てきて豚の生贄が始まります。

牛と違い相対的に小さいので刃物で心臓を一突きにして血を抜き取ります。

そしていよいよ儀式が始まりました。

言葉は全く判りません。北京語(普通語)ではなく
この地の方言のようです。
座っている最長老が一節ずつ小声でいうのを立っ
ている多分No.2が大声で叫びます。

これが『喊天節』のいわれなのでしょう。

これが終わると、男どもの芦笙の演奏と女と子供の歌が始まりました。

この中に呉小姐〔重慶〕も居ます。

次のプログラムは昼食です。

トン族伝統の《長卓宴》で会場は《几楼》と記されています。

几楼》へ向いました。
既に長卓宴は始まっていました。

ここでの注目はトン族の女性のスカートです。

既に多くの客で埋まっていました。でも心配は要りません、客はどんどん入れ替わるし、料理も追加されます。

このような料理です。ゆで卵は《アヒルの卵》で、鶏卵と比較するとコクが違います。

私は昼間からの《乾杯》の洗礼をから
逃れるためにカメラマンに徹しました。

当方の三人は、というと、結構頑張っていました。

男性の歌が始まりました。左の写真の中よりの彼はかなり酔っ払っていますね。

この精悍な顔つきのイケメンの彼にはもう一度会うことになります。

鮮明でないですが、窓の外には別の鼓楼が見えています。

この次は魚の捕捉です。

多少遅れましたが、午後3時半過ぎに花火の大音響
によって行事が始まりました。

芦笙と共に男どもの入場です。
続いて、タモを持った女性軍の入場。

男が舞台横の(広場前)の池になだれ込みました。

続いてタモを手にした女どもの入水。

既に男どもは泥まみれになって魚を手掴みで籠に入れています。

男どもは泥まみれを楽しんでいます。

それを遠巻きにして見つめる女性たち。

男組と女組が対峙します。

男は益々意気盛んで泥を跳ね上げます。

女どもは泥を掛けられないようにと遠巻きにしています。

男共は女に近付き意地悪・悪戯をしようとします。

とうとう女性軍は退散です。

男も女も、あぁ楽しかったとでもいいながら近くで名残を惜しんでいるようです。

私は、この行事に抑圧された男女の感情と性のはけ口を見たような気になりました。
日本の昔の村祭りもそうだったのでしょう。

トン族大歌

トン族の大歌は名高い存在です。
夜の舞台を見ようと思っていたら、栗老師がもっといいものがあるというので外へ行くべく民宿の階下へ降りました。

これは偶然でしたが、階下に8人の女性が集まって大歌の練習をしていました。
なかなかのハーモニーです。

アイヌ民族のユーカラと同じですね。

  ユーカラはアイヌ民族に伝わる叙事詩です。
  短いものから何日もかけて語られる長いものまであるそうです。
  アイヌ民族は文字を持たなかったために、口承で伝えられてきたのでした。

栗老師が連れて行ってくれたのは、舞台の後ろに位置する《巴西鼓楼》でした。
勿論、四人で行ったのですが、プログラムに載っていないトン族大歌の表演でした。

素晴らしいハーモニーの歌が高音と低音に別れて延々と続きます。

トン族は文字を持たなかった為に伝承を叙事詩として歌い継いできたとのこと。

上の額の絵です。鼓楼大歌と記されています。

最後は夜の部の舞台です。

つい先ほど、《巴西鼓楼》でもっと素朴な大歌を聴いているので余り興味をそそられませんでした。

きょうは旧暦で6月15日。
即ち満月です。残念ながら薄い雲がかかってくっきりとは満月
を見ることは叶いませんでしたが朝から夜まで十二分に祭りを
満喫しました。

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祭り、『喊天節』はこうして終わりました。

偶然に知り合った中央民族大学の栗文清先生は何んと黄崗のトン族民俗・文化の研究者だったのでした。
そして、この『喊天節』のポスターも制作していたのでした。ご覧に入れます。

=その1=

=その2=